Plenary Session

日本におけるDE&I
~すべての人が活躍できる社会の実現に向けて~

DE&I(多様性、公平性、包括性)は一部のプロジェクトとして実施するものではなく、あらゆるプロジェクトで全体的に担保すべき戦略となっている。多様性を認め合い、すべての人が活躍できる社会の実現に向け、日本においてDE&I推進の取り組みを行っている実務家が一堂に会し、DE&Iを推進価値、日本国内における現状や課題、フィランソロピーセクターに期待される役割やマルチセクター連携の可能性について議論を行います。

モデレーター

  • デロイト トーマツ グループ合同会社 ディレクター, Diverse Abilities Planning Group, HR Division

    奥平 真砂子氏

    富山県滑川市出身。1700gの未熟児で脳性まひの障害を持つ。4歳から高校卒業まで施設で過ごすも、一念発起し大学に入る。卒業後はアメリカの障害者団体で働いたり、日本では企業や公益財団法人、障害者団体などで、主に途上国の障害者リーダー育成の仕事をし、JICA専門家も務める。今年3月まで日本財団障害者事業アドバイザー。現職では障害者雇用と障害のある社員の活躍推進、社内外の障害理解の啓発に取り組んでいる。

登壇者

  • 株式会社ミライロ 代表取締役

    垣内 俊哉氏

    1989年愛知県安城市に生まれ、岐阜県中津川で育つ。生まれつき骨がもろく折れやすいため、幼少期より車いすでの生活を送る。自身の経験に基づくビジネスプランを考案し、国内で13の賞を獲得。

    2010年、障害を価値に変える「バリアバリュー」を理念とし、大学在学中に株式会社ミライロを設立。障害者や高齢者のサポート方法を学ぶ「ユニバーサルマナー検定」や、障害者手帳をデジタル化した「ミライロID」など、DE&Iの実現に向けた様々な事業を展開。

    国内のみならず、アメリカ・フランス・オーストリア・エクアドル・タイなど海外における障害者支援にも携わる。

  • READYFOR株式会社 代表取締役CEO

    米良 はるか氏

    慶應義塾大学経済学部、同大学院メディアデザイン研究科(KMD)卒業。2011年3月29日に日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」をスタート。2014年に株式会社化し、代表取締役CEOに就任。World Economic Forumグローバルシェイパーズ2011に選出、日本人史上最年少でダボス会議に参加。「人生100年時代構想会議」「未来投資会議」等の民間議員に選出、現在は内閣官房「新しい資本主義実現会議」の民間議員を務める。2022年10月より、一般社団法人インパクトスタートアップ協会の代表理事も務める。

  • NPO法人東京レインボープライド 共同代表理事

    杉山 文野氏

    1981年東京都新宿区生まれ。フェンシング元女子日本代表。
    早稲田大学大学院にてジェンダー・セクシュアリティを中心に研究した後、その研究内容とトランスジェンダーである自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。
    帰国後、一般企業に3年ほど勤め、現在は「違いを知り、違いを楽しむ場をつくる」をテーマに、LGBTQの啓発を中心とした飲食店の経営やイベントの運営、全国各地で年間100本を超える講演会やメディア出演など活動は多義にわたる。
    日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ制度制定に関わり、現在は日本フェンシング協会理事、日本オリンピック委員会理事なども兼任。
    パートナーとの間に二児をもうけ、精子提供者である友人と共に3人親として子育てを行う、新しいファミリーのスタイルも話題となった。
    「元女子高生、パパになる」(文藝春秋)
    「3人で親になってみた ママとパパ、ときどきゴンちゃん」(毎日新聞出版)など